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文字数 253文字
凍えた寒さの向こうに
待ち侘びた陽だまりが
あちこちに降り注ぎ
春めく心にほんのひとときの
深呼吸する場所を
求めながら人の輪を避け
自分と大切な人と共に
時間に追われながらも
疲れきった毎日を
洗い流すように
静かに桜色の風を受ける
都会じゃそんな
優しさ溢れる空間も少ないから
他の幸せを求める誰かに
譲る心の余裕が
最近ようやく出来るようになった
ニューノーマルな生活も
いつのまにか一年も過ぎ
変わりゆく様式にまだ
振り回されながらも
それでも歩きながら
見つけて行かなきゃならないけど
今日はとりあえず
君と共にゆっくり休もう
まだ道は続くから