第80話

文字数 458文字

 いつの間にか部屋の窓は開け放たれて、朝日が鋭く差し込んで来ている。
眩しさに目をこすりながらまだ頭の中はドーンとどんより鉛を飲み込んだようだった。
「倫子、今日はこれからどうする」
「特別の予定はないわ、天気もいいし森林浴で散歩しようかな。万平ホテルの方へ行ってみようかと、あそこのチーズケーキは結構有名だから」
「まあまずは朝飯を食いに行こう。結構腹が減った」

 確かに、この空気の良さはとても食欲をそそる。
おきまりのバイキングであったがそれなりの色々手を入れた食事だった。
久しぶりにおかわりもして満足、食後のコーヒをゆっくり味わい、
それから連れ立って万平ホテルの方へ歩いて行った、道すがらやはりこの人は鉄男、そう思うと自然と私は手を絡めていた。
鉄男はそれを自然に受け止めてくれ肩を抱いてくれる。
本当、好きな人とのデートってこんなに楽しい、特別、何なのだろう、この湧き上がる幸せ感。
愛されている、心の底が満足している。
それから後土曜日の夜、日曜日の午後出発前と都合3回私たちは関係を持った。

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