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文字数 463文字
「やんのか、お?」
俺が立ち上がると、羽田も立ち上がる。
「せ、先輩たち……」
堀川と川上が心配そうに見ている中、糸魚はマイペースにつまみを突いている。いや、糸魚、お前が止めてくれるかと期待していたんだが。ダメか。仕方ない。
「羽田、俺がやましい気持ちで言ってたらなんだっていうんだ?」
「全力で止める。川上の相手はお前には務まらん」
「そうかなぁ。俺が彼氏候補になると言ったら、お前はどうする?」
「お前がなるくらいなら、俺がなる」
そう来たか。ケンカする気なんぞハナからないんで、さっさと羽田に川上のナイトになってもらおう。
「どうぞどうぞ」
某芸人トリオと同じリアクションを取ると、酒を飲んでも赤くならないはずの羽田は、顔を真っ赤にした。
「お前……ハメたな!?」
「お前が突っかかってくるのが悪いんだろ?」
「くそっ!」
羽田はちゃっかりと川上の隣に移動すると、酒をぐいっとあおる。照れ隠しか。川上も照れ臭そうに糸魚が持ってきた鮭の昆布巻を食べている。
まったく、面倒くさいふたりだなぁ。でも、宴会はまだまだ始まったばかりだ。【END】
俺が立ち上がると、羽田も立ち上がる。
「せ、先輩たち……」
堀川と川上が心配そうに見ている中、糸魚はマイペースにつまみを突いている。いや、糸魚、お前が止めてくれるかと期待していたんだが。ダメか。仕方ない。
「羽田、俺がやましい気持ちで言ってたらなんだっていうんだ?」
「全力で止める。川上の相手はお前には務まらん」
「そうかなぁ。俺が彼氏候補になると言ったら、お前はどうする?」
「お前がなるくらいなら、俺がなる」
そう来たか。ケンカする気なんぞハナからないんで、さっさと羽田に川上のナイトになってもらおう。
「どうぞどうぞ」
某芸人トリオと同じリアクションを取ると、酒を飲んでも赤くならないはずの羽田は、顔を真っ赤にした。
「お前……ハメたな!?」
「お前が突っかかってくるのが悪いんだろ?」
「くそっ!」
羽田はちゃっかりと川上の隣に移動すると、酒をぐいっとあおる。照れ隠しか。川上も照れ臭そうに糸魚が持ってきた鮭の昆布巻を食べている。
まったく、面倒くさいふたりだなぁ。でも、宴会はまだまだ始まったばかりだ。【END】