文字数 347文字

 「やっぱりできたほうがいいだろ。ガス代とかはともかく、栄養のバランスとか考えられるし」
「そっスか……」
 あ、まずい。堀川がしゅんとしてしまった。俺は冗談交じりで堀川を元気づけようと軽口をたたく。
「何だったら、俺が教えてやろうか? 俺、こう見えてもそこそこ料理はできるから」
「え、ええ!? 本当っスか!? あ、でも料理を教えてもらうとなると、どちらかの家に行かないといけないし……」
「それは嫌か?」
「い、嫌とかじゃないッス! むしろ嬉しいっていうか……あわわ、私何言ってんだろ」
「堀川~、もしかしてこいつのこと、好きなんか?」
「堀ちゃんかわい~!」
「バッ!! ち、違うッス!!」
 羽田と川上がからかうと、堀川は顔を真っ赤にして否定する。
 俺は……

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