31

文字数 618文字



出来ないことに
出来ないと悩む時間が
ある日無駄だと気がついてから
せっかく備わった忘却に
贖わずにただ流され
次のことに手をつけるようにしている
そのまま忘れてしまえば
多分そんな出来ない事は
そんなに自分の中では
重要じゃないことか
きっとやり始めても
そんなに長く続かない事
そう割り切って過ごせる
でももしそれが本当に重要なら
他の誰かや物事に
出会った時にその忘却の彼方から
否や応でも引き戻されて
そのタイミングで解決することが多い
ほんの少しなら悩んでもいい
全く悩まないのはちょっと違うと
それについては僕もわかる
でもそのことだけに囚われて
それぞれの大切な時間を
費やすのなら
その立ち止まった間に
他のことをもっともっと
できるようになってる方が
自分にとっても
待ってるかもしれない
他の誰かのためにも
良いことなのかもしれないなら
忘れるというのも
案外悪いことじゃないきもする
幼い頃は5分が長く感じた
つまらないことだと
大人になった今でも長く感じる
人は無限には時間がないから
やっぱり躓いて立ち止まる時間が
長すぎるのは勿体ない
小さなことを含めたら
やりたい事はたくさんある
僕らは1人じゃないから
いつかあの日できなかった事が
君と手を取り合ってできるとしたら
喜びが増えた分だけ
きっと忘れてしまった悔しさよりも
勝るんじゃないかなと
僕は思うんだ
君も僕も今日なにか忘れても
そのスペースに今日の
この美しい世界が焼き付けば
とりあえずはそれでいい
だからあんまり無理せずに
君と一緒に楽しく過ごそう

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み