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文字数 236文字


雲ひとつない空を
寝転んでただ見上げる
何にもしていないけど
ものすごく贅沢な時間だと
微睡みながら想う
僕たちは便利と引き換えに
少しずつ些細な幸せを
見失い忘れてきた
ファインダーの向こう側の
その瞬間の音や匂いが
写真の中に残らないように
幼い頃の感動に勝る
衝動にしばらく気づかずに
過ごしてきたかの日々
それだけ真っ直ぐに
直走ってきた証だけど
ある時から見た大人の今
思えば寂しい時を過ごしたと
振り返って懐かしむ
だからこそ今この瞬間の
手の中にある安らぎに
穏やかな空気を纏い
幸せなのだと心から思う



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