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文字数 282文字
ドラマの中のワンシーン
ありえないシチュエーションも
見えていないだけで割と
日常のすぐ隣に存在しているモノ
写真の向こうの夕日も
美しい人の流す涙も
遠くない場所での何かの出来事
音のない景色にまた掻き乱された今日
自分の音もまた無音に変わる
どのくらい汗をかいても
満たされない事もあったり
何もしてないのに舞い込んできたり
友達だと思ってた人の言葉に
深く傷付いた事さえも
誰かや自分のピースを作るだけの事なら
俯瞰の先で眺めるだけでも
自分は何かしらのキャストなのだと
思い知らされたら
何となく気が楽になった気がした
今日の要らないモノを
削ぎ落とした1ピース
誰かの思い出と共にあの場所へ還そう