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文字数 210文字



まだ半袖を手放せない
そんな9月の中頃
ショーウィンドウには
当たり前に冬が彩られ
店先にはハロウィンの飾りが並び
目に入るものから少しずつ
今年の終わりを感じさせる
いつからか1日が
ものすごく短くなり
楽しむ余裕と反比例に
季節を駆け足で通り過ぎゆく
手を伸ばした先にあったはずの
赤く染まった木々は
何も纏わずに白に震え
吐き出す息に紛れていく
君に会えるそんな予感が
ほんの少し僕の歩みを
鈍らせてくれる
手を繋ぎ共に歩こう
光り輝くその街路樹の下を
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