文字数 486文字


知らないところで誰かに
悲しいことが起こる事もある
知らないところで誰かに
嬉しいことが舞い降りる事もある
年に一度誰かに必ず回ってくる日
誰でもないあなたのために
言葉のシャワーが降り注ぐ
大それたプレゼントとか
密やかなサプライズとか
子どもの頃は期待して
前の日眠れなかった時もある
いつからか嬉しいけれど
表向きには恥ずかしさにまけて
上手に喜べなくなって
いつからかその一つ一つが
責任という重さに変わっていって
その日の意義が見つからなくなっていく
大人になんか成れてないのに
大人という括りに疲れていく
太陽が昇り月が出て雨が降る
そんな日常のワンシーンなだけ
誰かがどの指にリングをつけたとか
誰かのどの指からリングが外れたとか
そんな事で騒ぐのには
いつからかどうでも良くなって
愛と仕事の比率が変わる毎日
走って走って時々歩いて
走って走って駆け抜けたのに
大人の階段で立ち止まる
振り返った先にも
見渡す限りの街並みにも
どこにだってその人だけの答えしかない
そこに気づけるまで
今までかかってしまった
誰かのためだけの大切な日
自分だけの大切な日
もう少し上の大人になるために
誰かのことを想える
そんな日に出来たら良いかな
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