文字数 531文字



躓きながらも前に進んでこれたのは
自分だけの力じゃないことは
火を見るよりも明らかな事で
何かしらに誰かしらに
助けられて生きている
そりゃ父とか母とかそう言う人たちには
他の人ほど世話になってないから
そう言う部分では
一人で何でもやって来たけれど
少なくてもこの街にいるなら
何もしないと言う選択をするなら
飲める水ひとつ手に入らないし
暗闇を振り払う事も出来ない
僅かな余裕で暮らす毎日の中に
いつか何処かでの楽しみを夢見て
少しずつ貯めたモノを
その日のために使うことが生き甲斐
でもそんなモノが
簡単に壊れてしまった
目に見えない小さなモンスターは
あっという間に
僕らの生活を壊していった
やっと普通になれたのに
普通が普通じゃなくなった
それでも皆どこかで
まだ助け合えるモノがあったのに
今躓いたら立ち上がれないかもしれない
そんなところに迷い込んでる
灯りが差し込んでは消え
立ち上がろうとする手を振り払う
でもそれでも人は何度でも
歩まなければならないのは
まだ諦める場面じゃないから
手を取り合えばもう少しだけ
前に進めるかもしれない
絶対とか必ずとかは言えないけれど
きっとや多分でなら
話せる事も見えて来ている
きっと自由がくるだろう
少し不自由かもしれないけれど
多分僕らならできるさ
今ならまだ何とかなるはずだから
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