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文字数 341文字



今日も一日が終わる
ついこの前まで夏が
居座ってた場所に
羊の群れを連れて
誰かが通り過ぎていく
少し冷たい風が
まだ熱を帯びてる
街を通り抜けた
去年の宿題もまだ
終わらないうちに
新しい宿題が
また山積みになって
やりたいことに忙殺されていく
手付かずのまま
いつのまにか
どこかに仕舞い込んで
無かったことにしたくないけど
そんな明日しか見えない今が
どこか物悲しい日々
羊の群れを追って
あの空の向こう側に行けば
新しい朝も新しい夜も
眩しく手を広げて
待っているのだろうけど
足元に転がっている
小粒の傷だらけの宝石に
手を伸ばして拾い上げ
小さな満足で諦める癖がついてしまった
いつか大切の形がどんどん
削られてい小さくなって
見えなくなるまで
宿題を貯めてしまいそうだ
秋が過ぎて冬が過ぎて
花が咲く頃には
笑顔も咲き誇ってるといいのに
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