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文字数 250文字
気分の良さと
自己満足は
隣り合わせで
紙一重で
これでいいと
これでいいはずとでは
たった2文字の違えど
その重みは随分と違う
多分とか
きっととか
はずとか
思うとか
時には逃げで
時には優しさで
こぼした先でたどり着く
よく受け止めてくれるなら
体の何処かに染み込んで
誰かの何かの糧に
なるかもしれない
悪く受け止められたのなら
余計な何処かに染み込んで
広がりシミになり
目立ちだしそして蝕む
良くも悪くも
厄介な種を蒔いているのに
むしり取る術は知らない
その言の葉は華やかに咲き乱れ
甘美な毒を撒きながら
ミカタを変えて
自分や誰かと
ともに歩む