第23話「真相」
文字数 1,972文字
「…何故、わしがここにいるのか?何故、わしはここにいるのか?知りたいか?」
魔物博士は、にやりと笑った。
「…まさか…。」
思わず、ツルギは身構えた。ここは、人間は立ち入り禁止のはずである。とすると…。
「そう心配しなさんな。わしは敵じゃない。しかし人間でもない。実は、神族の者なんじゃ…。」
「神…族??神の仲間か!?」
「うむ。ほんとの名前は…面倒くせーから、魔物博士でいい。…わしは、お前たち『呪い』をこの世界へ導いてきた。浄化された『呪い』を…元の命へと帰すためにな。……。」
「元の命?」
「…だが、お前たちは、今の自分を受け入れて、楽しく暮らしている。それを、わざわざ新たに神の装備として、作り直すこともあるまい。」
「神の装備…!?」
「そうだ。元々、お前たちは神の装備品だった。そこへ、呪いが入り込んだ。」
「…俺は、初めから俺は呪いの存在だと…そう思ってきたんだが…。」
「お前は、神の剣だったんだ。神の王、ゼアス様のな。」
「ゼアス?聞いたこともない…。」
ツルギは、首を傾げた。
「ゼアス様は、呪いによって、4つの神の装備を失い、魔王に敗れて封印された。」
「…そのゼアスを復活させるために、俺たちを元に戻すってのが、博士の使命なのか?」
「ま、そういうことじゃ。だが、今更って感じだしな。」
「そのゼアスを復活させなくてもいいのかよ?」
「…大昔のことだからな。ゼアス様がいなくても、わしらはなんとかかんとかやってきた。かえって、ゼアス様を復活させたところで、混乱するかもしれない。あの頃と今では、世界の在り方が違いすぎる。」
「でも、それじゃあ、なんでそんな話をしたんだよ。しかもこんな所まで来て。」
「わしは、わしの思うことを言いたかった。だがそれと、使命とは別のことだ。やらねばならんから、やるだけだ。」
魔物博士は、穏やかに言って、目を閉じた。
「やっぱり、戦うのか!?」
「お前たちが、今のままで生きたければ、わしに力を示せ。わしは手加減しないぞ。」
そう言うと、博士は、かっと目を見開いた。
「いくぞ!」
~~~~~~~~~
バトル
魔物博士の攻撃呪文!サンダーボルト!
ツルギたちは大ダメージを受けた!
マモルのヒールでツルギは回復
ヨロイのヒールでカブリは回復
ツルギの攻撃呪文!ダークマター!
魔物博士の弱点を突いた!博士は闇属性に弱いので大ダメージ!
カブリの必殺技!連続ツッコミ!
魔物博士にあまり効果はなかった
魔物博士の攻撃呪文!サンダーボルト!
ツルギたちは大ダメージを受けた!
マモルのヒールでヨロイは回復
ヨロイのヒールでカブリは回復
ツルギはヒールで回復
カブリはレーザービームをはなった!
魔物博士に大ダメージ!
魔物博士はたおれた
ツルギたちはたたかいに勝った!
~~~~~~~~~~
「…見事だ。このわしを打ち負かすとは。」
「俺たちは俺たちだ。今更、神の装備だったと言われてもピンと来ねーし、戻りたくないね。」
「では、わしは神の国に戻り、そのように報告しよう。」
「ちょっと待て!報告して、博士はどうなるんだ?」
「ま、地上には戻れんだろうな。わしの代わりに、他の者がお前たちを回収しに来るだろう。」
「!!もっと困ることになるじゃねーか!!」
「…代わりの者は、わしよりも強いだろうな。そいつを倒しても、次はもっと…。」
「…ふざけやがって!!そんなに強い奴がごろごろいるなら、魔界をどうにかしろよ!…って、もしかして、魔王たちと戦うために、神の装備を?」
「そうだ。」
「く…!そんなの、ありかよ…!せっかく、ここに来て…ユリカと出会えて…楽しかったってのに…!!魔界のことなんか、関係ないと…逃げるしかないのか…!」
ツルギは歯ぎしりした。
「僕だって、嫌ですよ!スミレさんに何て言えば…!…こんなことってないですよ!!」
ヨロイも、拳を握り締めて、悔しそうな顔をしていた。
「…僕はまだ、運命の出会いというのはありませんが、せっかく呪いの仲間が集まったのに、また装備に戻されるのは、解せませんね。」
マモルも言った。
「やだ!もっと食べる!」
ほっぺを膨らませて、怒ったようにカブリも言った。
「すまんな。今までゆるゆるでやってきたのに、いきなり真実を明かして、混乱させて。」
「博士。俺は俺のままで、どうにかしたい。だから、神の国に連れてってくれ!」
ツルギが言った。
「神の国に行きたいと?どうなっても知らんぞ?」
「そのときはそのときだ。頼む!」
「やれやれ…。それなら、わしも仲間になろう。まあ、神族の者が、魔物のように襲ってくるわけはないが、念のためな。」
こうして、魔物博士がツルギたちの仲間になった。
「準備が出来たら、わしに声を掛けてくれ。わしは、ここにいるからな。」
ツルギたちは、新たな冒険の準備をして、神の国へと旅立つことになった。
魔物博士は、にやりと笑った。
「…まさか…。」
思わず、ツルギは身構えた。ここは、人間は立ち入り禁止のはずである。とすると…。
「そう心配しなさんな。わしは敵じゃない。しかし人間でもない。実は、神族の者なんじゃ…。」
「神…族??神の仲間か!?」
「うむ。ほんとの名前は…面倒くせーから、魔物博士でいい。…わしは、お前たち『呪い』をこの世界へ導いてきた。浄化された『呪い』を…元の命へと帰すためにな。……。」
「元の命?」
「…だが、お前たちは、今の自分を受け入れて、楽しく暮らしている。それを、わざわざ新たに神の装備として、作り直すこともあるまい。」
「神の装備…!?」
「そうだ。元々、お前たちは神の装備品だった。そこへ、呪いが入り込んだ。」
「…俺は、初めから俺は呪いの存在だと…そう思ってきたんだが…。」
「お前は、神の剣だったんだ。神の王、ゼアス様のな。」
「ゼアス?聞いたこともない…。」
ツルギは、首を傾げた。
「ゼアス様は、呪いによって、4つの神の装備を失い、魔王に敗れて封印された。」
「…そのゼアスを復活させるために、俺たちを元に戻すってのが、博士の使命なのか?」
「ま、そういうことじゃ。だが、今更って感じだしな。」
「そのゼアスを復活させなくてもいいのかよ?」
「…大昔のことだからな。ゼアス様がいなくても、わしらはなんとかかんとかやってきた。かえって、ゼアス様を復活させたところで、混乱するかもしれない。あの頃と今では、世界の在り方が違いすぎる。」
「でも、それじゃあ、なんでそんな話をしたんだよ。しかもこんな所まで来て。」
「わしは、わしの思うことを言いたかった。だがそれと、使命とは別のことだ。やらねばならんから、やるだけだ。」
魔物博士は、穏やかに言って、目を閉じた。
「やっぱり、戦うのか!?」
「お前たちが、今のままで生きたければ、わしに力を示せ。わしは手加減しないぞ。」
そう言うと、博士は、かっと目を見開いた。
「いくぞ!」
~~~~~~~~~
バトル
魔物博士の攻撃呪文!サンダーボルト!
ツルギたちは大ダメージを受けた!
マモルのヒールでツルギは回復
ヨロイのヒールでカブリは回復
ツルギの攻撃呪文!ダークマター!
魔物博士の弱点を突いた!博士は闇属性に弱いので大ダメージ!
カブリの必殺技!連続ツッコミ!
魔物博士にあまり効果はなかった
魔物博士の攻撃呪文!サンダーボルト!
ツルギたちは大ダメージを受けた!
マモルのヒールでヨロイは回復
ヨロイのヒールでカブリは回復
ツルギはヒールで回復
カブリはレーザービームをはなった!
魔物博士に大ダメージ!
魔物博士はたおれた
ツルギたちはたたかいに勝った!
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「…見事だ。このわしを打ち負かすとは。」
「俺たちは俺たちだ。今更、神の装備だったと言われてもピンと来ねーし、戻りたくないね。」
「では、わしは神の国に戻り、そのように報告しよう。」
「ちょっと待て!報告して、博士はどうなるんだ?」
「ま、地上には戻れんだろうな。わしの代わりに、他の者がお前たちを回収しに来るだろう。」
「!!もっと困ることになるじゃねーか!!」
「…代わりの者は、わしよりも強いだろうな。そいつを倒しても、次はもっと…。」
「…ふざけやがって!!そんなに強い奴がごろごろいるなら、魔界をどうにかしろよ!…って、もしかして、魔王たちと戦うために、神の装備を?」
「そうだ。」
「く…!そんなの、ありかよ…!せっかく、ここに来て…ユリカと出会えて…楽しかったってのに…!!魔界のことなんか、関係ないと…逃げるしかないのか…!」
ツルギは歯ぎしりした。
「僕だって、嫌ですよ!スミレさんに何て言えば…!…こんなことってないですよ!!」
ヨロイも、拳を握り締めて、悔しそうな顔をしていた。
「…僕はまだ、運命の出会いというのはありませんが、せっかく呪いの仲間が集まったのに、また装備に戻されるのは、解せませんね。」
マモルも言った。
「やだ!もっと食べる!」
ほっぺを膨らませて、怒ったようにカブリも言った。
「すまんな。今までゆるゆるでやってきたのに、いきなり真実を明かして、混乱させて。」
「博士。俺は俺のままで、どうにかしたい。だから、神の国に連れてってくれ!」
ツルギが言った。
「神の国に行きたいと?どうなっても知らんぞ?」
「そのときはそのときだ。頼む!」
「やれやれ…。それなら、わしも仲間になろう。まあ、神族の者が、魔物のように襲ってくるわけはないが、念のためな。」
こうして、魔物博士がツルギたちの仲間になった。
「準備が出来たら、わしに声を掛けてくれ。わしは、ここにいるからな。」
ツルギたちは、新たな冒険の準備をして、神の国へと旅立つことになった。