第21話 「ヤング・なまラー」にホッとして。

文字数 566文字

 地方出身の私。場合によっては、いわゆる「標準語」(私は「共通語」と呼んでいますが)で喋りもしますが、日常の多くの場面では、やはり地元の言葉(〇〇弁)を使います。方言や訛りは、立派な文化だと思っています。その土地その土地の言葉、素敵じゃないですか。時代が変われど、いつまでも大事にしたいものです。

 知人から聞いた話ですが、出産に伴って産科に入院していたときに、医師から
 「お子さんにはなるべく標準語で話しかけてくださいね。接するときはできるだけ、標準語をもちいるように」
という指導を受けたんだとか。

 これって、ごく当たり前の指導なんでしょうか?出産・子育て経験のない私には分かりません。個人的には、
 「は?」
って言いたくなります(笑)「国民均質化政策」が、こんなふうにしれっと進められているんだなあなんて、うがって見てしまうひねくれた私でした。

 テレビのニュース番組で、地方の子供にマイクが向けられる場面があると、
 「お名前も身なりも、いわゆるイマドキな女の子。小学生か……さあ、どうだろう?訛るか?」
なんて、私はつい意識してしまいます。一生懸命話していても、イントネーションで訛っているかどうかは判断がつきます。私もネイティブなもので(笑)
 
 結果、訛ってた!

 私は一人、
 「うん、この国はまだ大丈夫みたい。」
と安心するのでした。
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