第30話 悲しいより寂しい。

文字数 247文字

 自分が子どもの頃から知っている人々。104歳まで生きた婆様、好きだったピアニスト、印象に残っていた俳優さん、そして、一緒に夕陽を見ていた幼なじみ……
 
 みな、次々といなくなってしまったんです。

 なんでだろうっていっても、それはしょうがないわけで。
 まだ早いよって叫んでも、それは意味がないわけで。
 
 生き物はいつか、その命を終えます。
 分かってはいるんですが、割り切ることはむずかしいもので。

 とにかく、寂しく感じます。
 悲しいより、寂しいです。

 いやぁ……
 なかなかに、苦しいものですね……


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