第31話 2020.12.31 仲直りの夕焼けと年越し蕎麦

文字数 1,476文字

二日酔いで早い時間に目が覚める。
リビングに行き冷えた麦茶を一気飲みしてベッドに戻る。
昨日転んだ時にすりむいた両手のひらと両膝が痛い。
頭は大丈夫そうだ。
夫は酔っ払っていたのもあり昨日のことはよく覚えてなさそうだが、私が転んだのは自分で勝手に転んだと言っていた。
それでも私が怒っていたので謝ってくれた。
謝られても痛いし昨日の自転車をガシャンと置いてスタスタ歩いて行ってしまったのもすごく寂しかったし、全然私の気持ちはおさまらない。
夫に対していつまでも怒っても仕方ないとは思うのでぶつけないように寝室に引きこもる。
寝たり起きたりする。

私は怒るのが苦手で、あまり怒らない。
怒ってもどうにもならないと思っている。
しかし人に怒ることを自分に許してないと指摘され、怒りを十分に感じ切るというのも必要かなと思ったりもしてきたので1人で感情を感じる。
怒りというのは二次感情で、その奥にある一次感情が癒されないと消えないものだ。
私は昨日夜中に夫に置いていかれたのが寂しかった。
もうあんな寂しい気持ちは味わいたくない。
覚えていないとは言え、あんな行動を取られたことがショックだった。

しばらく怒っていたらだんだんどうでもよくなってきたのでベッドでメルカリで売れて発送しなきゃいけない本を読む。
夫がチキンラーメンを作ってる音が聞こえてきたので私の分も作ってと声をかけてできた頃にリビングに行く。
夫とチキンラーメンをすすり、ゴロゴロしながらさらに本の続きを読む。

夫が銀行に行ってお蕎麦を買ってくると言ったがまだ体がしんどかったので私はそのままゴロゴロしていた。
夫はスーパーでお蕎麦と海老の天ぷらとかき揚げを買ってきてくれた。
そして銀行でお金を下ろして貸しているうちの30万円を返してくれた。
一緒に行こうと言われなかったので1人で行きたかったのかと思っていたが、どうも一緒に出かけたかったようでこの後私がメルカリを発送にコンビニに行きたいから一緒に行こうと誘うと「さっき一緒に行ってくれなかったから嫌だ」と言われてしまう。
うーん一緒に行こうよーと言いながらのんびり洗濯機を回す。
そうこうしていたら夫が「出かけるなら支度して」と言ってきたのでいそいそ服を着替えて一緒に歩いてコンビニに行く。
近くて車通りが多い方ではなく、少し歩くが車があまり通らずお散歩がてらに歩くのにちょうどいいコースにあるコンビニに行く。
夕方で空がとても綺麗で、手をつないで「仲直りのお散歩だね」とニコニコ「世界が終わる前に〜♪」と歌いながら歩く。
コンビニでメルカリ荷物を発送し、ついでに缶チューハイを2本買う。

コンビニを出ると雪がチラホラ舞っていた。
今日は冷えると言っていたが南関東にはあまり関係ない話かと思っていた。
冬が舞う中楽しくお喋りしながら帰る。
家に着くと洗濯が終わっていたので私は洗濯物を干し、夫はお蕎麦を準備してくれた。
温かいお蕎麦と冷たいお蕎麦で悩み、今回は冷たいお蕎麦をリクエスト。
しまったお蕎麦、サクサクの天ぷらが最高!
美味しくいただきました。

缶ビール、缶チューハイを飲みながらYouTubeでお気に入りのVtuberさんが年末ライブ配信をしているのを見ながらゲームをしてゴロゴロする。
夫はイヤホンをして自分のPCでお笑いの動画を見て笑っている。
早い時間にお蕎麦を食べたのでお腹が空いてお菓子をつまんだり、冷凍食品を食べる。

あつ森でカウントダウンして新年を迎え、近所の氏神様に参拝に行こうかと話していたが寒いしめんどくさくなってきたね〜と言いながら寝落ちする。
朝方に起きて寝室に移動して寝直す。
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