第１３話『恐怖の光』

イギリス時間、午後4:55分

ロック・ビジターは、

彼はスコッチウイスキーを飲みながら「　再び、失敗することがないよう　」
ロック・ファンション・センターという名である石建築のビルの15階にいた。

「　イギリス国家に、、、　」

腕を伸ばしグラスをある建物に掲げて言う。

「　乾杯　」と、

ある意味ではその遥かな願いは叶うのだが。

ロック・ファンション・センタービルはロンドン、テムズ河畔におけるウエストミンスター宮殿つまり伝統あるイギリス国会議事堂が大きく見える。

この国会議事堂の有名な特長の96.3mを誇っているビッグ・ベンと呼ばれた時計塔を、

秘密情報部であるいわゆるシークレットインテリジェンスサービス、MI6の情報員が眉間に皺を寄せながら見ていた。

さらに、何か。

それよりも遥か空にきらりと何かが光を彗星のように帯びた気がするが。

その彗星には「　気のせいか　」とも思った。

その時、ロック・ビジターも美里、ダリ、千紗。そして、アン・ハイエムですら計算できない事態が起きた。

それが悪魔のひかりとも知らずに、



地中海、午後5:55分

千紗

ピンク色のベットの上で全世界同時にゲリラ行動を管理していた。

が、

びくっと。

ある一瞬で、肉体というより体の芯から何か憎悪のようなものが同期する「　―　な、なに！　―　」千紗でも受け止めきれない程の千紗にとっては感じ取れるはずの無い生々しい感情。

一瞬で恐怖した。

ひかり細胞でも何が起きているのか分から無かった。

しかし、イギリス上空に飛行する小型ロケットをひかり細胞を持つ瞳がネットからのカメラが捉え。

「　これは、なに！　」

その小型ロケット自体が禍々しい姿をしている訳ではない、黒く見えるペイントがなされた機体にはロケット名もましてや国名、国旗も何も書かれておらず。それがいっそう謎を生んでいたが。

高度に発達した先鋭した感覚の彼女である細胞により。

千紗には印象で、ある事が分かった。歯はカチカチと鳴らんばかりに怯えた「　破壊者、、、　」

その千紗が怯える後ろ姿を見て宏が「　どうした？　」

さらには「　報告をせよ。千紗　」

千紗がまるで裸のまま虚無の亡霊のようにベッドに立ちながら言った「　この土地へ核ミサイルを落とすつもりなの、、、　」

「　どういう事だ　」

イギリス上空を飛ぶ小型ロケットが何故、イギリス空軍に撃ち落とされないのか？

計算された地球侵入角度と同時にまさに彗星のごとく登場したためもあってイギリス空軍のスクランブルが遅れた。

と同時にイギリス圏内ではありとあらゆる地上電子機器が数十分に渡って壊れたかのようにイカれた。


宏の部下が言う。

「　イギリス内全域で強力な正体不明の電磁波です　」

「　なんだと　」