第2話『千紗』
文字数 973文字
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「 大丈夫ですか? 」
千紗が答える。
「 大丈夫なんです。えへへへ 」
男性医師は言った。
「 感覚は神経互換でロボットと指先まで繋がってます。脳に負荷が掛からない程度に戦闘はあなたの場合、気を付けて下さい 」
千紗は答える。
「 それは三木教官次第です。ただでさえきついんですよね 」
さらに言う。
「 地球にいながら宇宙空間で模擬戦闘が行えるのは時代になったものですね 」
「 でも、気を付けて下さい。これは医師として報告しておきます。 」
医師は、
― 脳障害が起きかねない神経プログラムテストは辞めておいて貰いたい程だよ ―
それを聞いて無いかのように千紗が、
― テストでも頑張らないと地球連合の連中は訳の分からない程、戦争はもっと酷い戦況になるのよ。医者は分かってないみたいだけど ―
軍事ロボットのテスト最前線
この先行テストが上手くいけば民間企業と地球連合の最前線の戦況が拮抗している事態に一手打てる。
人工知能AIドローンの戦闘はすでに起きている。
柊 千紗の自室
「 この大刀工業の日本宇宙工学を駆使すれば落ち切った日本の威信も回復するはず、、、 」
実際は千紗を支えていたのは日本の自動車産業に代わって
壁に立てかけられているタブレットの画面には三木教官が教官室と繋がり。
言われていた「 今回のケースは大丈夫なの? 」さらに「 あなた的に 」
明らかに千紗の根性感に責任を転嫁していて千紗の事を人間の駒として扱っていた。
指導教官とのテスト実験では千紗のロボットアーミーは宇宙空間の為、制限の無い程、腕に異常負荷が加わり宇宙空間でもげていた。
千紗はそれでも信じ切っている。
「 この実験は 」
千紗は息巻く。
「 光衛星通信で地球の裏は一瞬でそれどころか太陽系外ですら数分のタイムラグで全ての機械が人間の感覚神経で繋がるし。今回でもダイレクトに実験成果のデータは医療用アームへ利用されてるはずです 」
自分の模擬実験に誇りを持っていた。
柊 千紗の信じ支えるものは愛国心と現場の今回の大規模戦争によってある意味得られる技術の革新だった。
千紗の部屋内はありとあらゆる脳神経学書から
この一連のロボットアーミー戦闘テスト成果が21世紀に入るのだが未だに紙で壁に貼り付けられている。
そこには鬼教官の上にXXXとも書きなぐられていた。
他10名以上はこの軍事テストへ実験に参加している。