肉便器奴隷!絶頂プレイで大量発射

文字数 1,965文字


 「熱くない?」

 狭いバスルームに向かい合って立つ
 俺は晃汰の手にシャワーをかけて温度を調整した後、素手に泡立て丁寧に、体を洗い流していく。
 奴隷根性まる出しのソフトタッチ(爪は短く切り揃える)
 青嵐よりデカくないにしろ、笑うと筋肉が収縮して動くのを掌に感じながら後ろを向かせて腕を回す。くすぐったい?

 「手付きがプロ…あ、そこ気持ちいい」

 そうでしょうとも
 肩甲骨は体の中で浮いてる骨。筋肉で支えてるから下から親指を入れて押し上げると凝りが解れることは熟知しています。
 筋肉の構造と動脈がどこにあるか知らないと、縛れないし鞭を宛がうことも危険。奴隷たちは皆、主との信頼関係リレーションシップの元、身を委ねて感情を翻して見せる。互いに募る感情とそれを受け止めながら乱れ往く理屈を知っている俺が仕掛けるのだからプロと疑われても仕方あるまい。
 顔にシャワーの飛沫を浴びながら泡を落として、再び向き合う視線の先に情念みたいなものが蒙る。

 「触ってもいい?」

 「それ、触る前に言って欲しかった」

 「声もエロくなってる。今までに会ったことないタイプだなぁ」

 「……あ、あまり強くしないで」

 晃汰の胸を頼りにしながら寄りかかって腰を引くと、返って腰を打ち付けられるほど強く抱きしめられた。どうやら、逃がしてはくれないようだ。

 「俺は…どっち、犯される方?それともする方?」

 「最後までしたいなら任せて」

 晃汰ならそれでもいいと咄嗟に判断がつく。

 「この分だとプラトニックで終るのは…無理だよ?」

 「みたいだね。ん?フレナム…ごっついホールだな」

 指先でピアスの端を押しながら筋に親指を這わせる俺の局部もプリンスアルバートの痕跡がある。身も縮まる恐怖体験だったがリングにチェーンを通して引っ張るなんざよくあることで、まさか素人もピアッシングするとは知らなかった。

 「変態さん?」

 「ううん、自分だけが知ってる見えないお洒落」

 「…やっぱエロいわ」興奮冷めやらぬ様子で俺をお姫様だっこしながらベッドに倒れ込む晃汰は明かりも消さずに乗りあがる。
 ちょっとそれは、だめ。
 背中を向けて枕を下敷きに抵抗するけど、力の差がありすぎて晃汰を抑止できない。これまでか…いや、二度あることは三度ある。

 体格差がある青嵐を背にして、仕留めた……あの方法で……

 手を伸ばして挟めた先で指を擦りながら上腿を内側に折り込みながら、背筋に力を込め起き上がる。自分の頭と肩の間にベビーフェイスを挟んだらキスの合図を送り、そのまま体を表向きに返したら肌を合わせた姿勢で、互いの熱を舐り…寝バック。床オナする奴ならわかる!挿入感を得られる体位。

 反応から…もう少し…だな。

 このままイクか、引き合いに俺が先出して潤滑剤に用いるか。
 筋肉の重さが心地よい半面で、汗に照らし出される晃汰に惑わされる俺は切なさを言葉にしながら乱れる。
 ここまで来たら、もうどうでもいい。
 破裂しそうな盛り場で、俺の理性は壊滅状態。
 これだから駆け引きに向いてないといわれるんだよな、俺は。
 晃汰の汗が俺の肌を伝い、シーツに染みる。
 肌をあわせている部分は滑りながら匂い立つが、晃汰の背中は冷たくて手を伸ばしてタオルで拭き取った。まだ息が荒い。
 「大丈夫?」俺の問いかけに頷くだけでしがみ付く両腕の力を抜かない晃汰の下半身は躍動しきってから、何度か強く腰を打ち付けて脱力した。
 生理現象にひとしきり意識を巡らせた晃汰は体を起こそうとしたが、また抱きついて精子まみれの泥濘に腰を突き出しすので裏筋を入念に絞ると、見た目通りの甘えん坊は男らしい呻き声を上げて一区切り、俺の横で大の字に寝転がる。

 すげぇ汗…代謝がいいんだな、羨ましい。

 「水分取った方がいいよ」ベッドサイドに置かれた未開封のミネラルウォーターのボトルを手に、キャップを捻ると封が切れて時計回りに緩めていく。
 晃汰に渡すと肘だけついて起き上がり、口を付けた途端に勢い余って喉を伝い、毛流れ臍に水が溜まる。

 「……はぁ」

 水を飲み終わったら美術館の絵画みたいな恰好で頭を下げたまま俺にこう言った。




 「す……っごい!何だこの凄まじさ、衝撃的なんだけど」




 「晃汰、もう遅いから。声…大きい」

 「よくあんな状況でそっと喘げるな。俺もう、怖い」

 両手で顔を覆う、晃汰は泣いた振りをしながら

 「素人さんに弄ばれちゃった」

 すみません
 実はSM調教師見習い(の肉便器)です。

 「シャワー浴びる?それとも、もう一回…」

 「普段はこんなにならないのに。今日に限ってどうした息子」

 タオルで頭を拭きながら晃汰は可愛く、はにかみ笑う。
 濡れそぼる顎髭に手を伸ばして身を寄せる。
 ここに恋愛なんか無くても…
 謳花する、ただ一縷にかけて。男同士はそんなものだと募る。
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