孤独な老人とサキュバス
文字数 1,793文字

サキュバスのミルリンは、今、関東近郊で独り暮らしをている、孤独な老人と一緒に暮らしていた。

ゆるふわ天然サキュバスのミルリン。
独自の価値観を持つ彼女のことを、人間が理解しようというのは、無理なのかもしれない

近所の噂好きな人間達は、サキュバスと孤独な老人の、奇妙な同棲生活について、いつも、陰口を叩いていた。
いつもの買い物帰りに、たまたま、そんな会話を聞いてしまうミルリン。
もちろん、ミルリンは、老人から精気を吸ったりしていない。
そんなことをすれば、おじいちゃんは、確実に死んでしまう。

ミルリンは、偶然聞いてしまった、近所の人達がしてい噂話について、説明した。

毎晩、おじいちゃんは、ミルリンに抱きしめられながら眠る。
ミルリンがおじいちゃんに見せる夢は、淫夢ではなく、幼い頃の原体験、母の胸に抱かれて眠る安らぎ。
そして、ミルリンのふくよかな、二つの胸のふくらみは、母性の象徴でもあるのだ。