私達は房総半島を富津方面に向かった

文字数 805文字

季節は12月に差し掛かろうとしていた。

朝の気温はだいぶ寒い。

信号待ちに引っかかり、エアコンの温度を少し上げた。

朝9時半、JR横浜駅に、化粧品売り場の彼女との待ち合わせた。

横浜駅に車で来たのは初めてだったので、かなり迷った。

早めに家を出てきてよかった。

待ち合わせの場所に車を止めた。

昨日は仕事から帰宅したあと、ガソリンスタンドの洗車スペースで愛車のスバル(レガシィ)を磨いた。

車内のダッシュボードを磨き、シートはコロコロもかけて完璧だ。

彼女を待つ間、途中コンビニで買ってきた熱い缶コーヒーを飲んで過ごした。

彼女には温かいお茶を買い、助手席のカップホルダーに置いた。

9時半前に彼女がやってきた。

白のロングコートを着ており、とてもきれいだった。

私は早い時間に来てくれたことに礼を言い、温かいお茶を渡した。

「さて、行きましょうか。」

私はゆっくりとスバルのアクセルを踏んだ。


長い海底トンネルを抜けると、木更津が見えた。

カモメが飛び、羽田へ着陸する飛行機が次々とやってくる。

私達は房総半島を富津方面へと向かった。

富津では美味しい海鮮が待っていた。

彼女も海鮮が好きらしく、今回のドライブに房総半島を選んだのだった。

海鮮を食べた後、さらに南の館山に向かった。

車の中では仕事のことや趣味のことなどいろいろと話をした。

館山のフラワーパークに着いた。

園内には人の姿はなかった。

きれいなポピーの花を二人で写真に収めた。

そして館山の岬の灯台に行き、中に入り、螺旋階段を登って上の展望デッキで景色を眺めた。

天気は良く見晴らしは良かったが、風が強く、お互いの声が聞こえないほどであった。

その後私達はガイドブックに載っていた、森の中にポツンとあるカフェでハーブティーを飲み、帰路へと着いた。

「今日は楽しかったです。
またどこかに行きましょう。」

私は彼女を横浜駅に送りとどけた。

なかなか良いデートができたと自己満足をしていた。

そう、自己満足を…。
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