誠意あるお断りメールは嬉しかった

文字数 986文字

朝の東京の通勤ラッシュを抜け、会社の最寄駅に着き、川沿いを歩いていた。

気持ちの良い朝だ。

携帯電話がメールの着信を伝えてきた。

昨夜食事をした女性だった。

仕事中は落ち込んでいた。

どうやら私はその女性のおめがねに叶わなかったらしい。

ただ、いきなり連絡も取れずに終わってしまう事も多いと聞いていたので、誠意あるお断りメールは嬉しかった。

しかしまだ、婚活には慣れていなかったので、少しこたえた。

昼食に職場の従業員食堂でカレーを食べながら、次の休みにまた、婚活にチャレンジしようかと考えた。

夕方には、前回と違う会場で申し込みを済ませた。


その日のパーティーは昼過ぎからだったので、1時間半くらい早く会場の最寄駅に到着し、近くのカフェに入った。

クロワッサンと、チョコレートがかかったオールドファッションドーナツを食べた。

周りには、女性の姿も数名見えたので、会場で出合う可能性も考えて、品よく食事をした。

食後は少し読書をした(これは知的に見せる演出ではない)。

そして会場に向かった。

プロフィールカードを書き、女性を待った。

何人目か回ったところの席で、南国を感じさせる、顔立ちのきれいな女性の前に座った。

結果として、その女性と連絡先を交換することになる。

彼女は沖縄出身の方で、旅行会社に勤めているOLさんだった。

数日後に食事の約束をした。

新宿だ。

食事の場所を決めるのは結構大変だ。

まずその当日が女性の仕事終わりか休日かで、場所が異なると考えている。

店へのアクセスを考えたあと、次はジャンルだ。

その後の経験だと、多くの女性はお店はお任せしますと言ってくれる。

ただ、エスニック系が苦手な方や、刺身などの生物が苦手な方、
食べ物のアレルギーを持っている方もいるので、事前に確認した方がいいと思うし、相手との食べ物の好みが合うかという面でも、今後の参考になると思う。

そして予約だ。

これは必ずしたほうがいい。

お店を探して予約してくれた男性を、悪く思う女性はいない。

又、最初にやりがちだが、気合が入りすぎて、高級な店を選んでしまうが、それは必要ない。

初めて食事する店は、アクセスがよく、好みがあまり分かれないジャンルでセンスが良く、予約できるところ。
ただし高級すぎない…

月並みだが、カジュアルなイタリアンがいいかもしれない。

その時の私は何もわかっておらず、新宿の高級ホテルのフレンチレストランを予約した…。
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