高級カップの続き

文字数 1,526文字

同業者の方で、そんな金額は、序の口よ。もっと高い食器扱ってるっていう人いますか?

確かに、、1枚3万するショープレートや、バイキング用の大きな器も扱ってる。


でも、それは、平均的な値段で、。


カップに関して、こんな高い値段のものを扱ったことはあまりない。


こういう高いものは、個人的には、家でプライベートで楽しむのがいいと思うが、、



なぜ、使うのだろう。。また考えた。


これを購入して使おうと思った人
非日常的な高級カップがお店に到着、ドキドキ。


ドキドキ。








このカップでコーヒーを飲むお客様。

ドキドキ、、いつもと違う美味しさかアップするトキメキ♡♡





サービスをする、カップを洗う私

ドキドキ。ドキドキ。






あーー、みんなで、ドキドキを共有したいのかなぁ。 そういうことにたどり着いた。



でも仕事だから、なかよしこよしではいられない。



特に、私は今のところ、このカップに魅力を感じなくて、


キャバクラで、魅力のない男に、「わぁ、素敵ですねぇ」っておべっかを使うように、このカップに、必要以上のゴマは擦りたくない。



私はかつて、食器洗浄機と会話ができる女だった。


忙しい日も、穏やかな日も、雨の日も風の日も、いつもお前と、一緒に私は働いていた。



仕事が終わると、

今日も一日お疲れ様。よく洗ったねって、食器洗浄機の頭をなでる。



疲れ果てた日は、今日は疲れたねぇ。すっごく。
2人とも頑張ったねと心の中で会話してた。




私が嫁に行き、子供が出来て、産休が終わり、店に戻った時、食器洗浄機と再会できた時は、嬉しかった。




しかし、その数ヵ月後に、前から調子が悪くて、会社が買い換えると言っていて、ついに、お別れの日が来て、その日は寂しかった。 新しい同じような顔をした食器洗浄機がやってきて、よろしくって、挨拶したけど、暫くは何となく、寂しかった。




そんな私だか、、、この今回の小生意気な、意識高い系のカップを、一度手洗いし、静かにお包みに包んで、棚にしまった。これから、時々、この子は活躍することになるのだが、当たらず、触らず、適当な距離で付き合おうと思っている。





しかし、もし、このカップが、嫁に来た娘としたら、と考えたら、、、、「あなたもここに来て、大変なこともあるかもしれないけれど、頑張ってね」と声をかけようと思う。




余談だが、、私は若い頃、レストランのバイキングが、めちゃめちゃ忙しい時に、疲れていて、高い大きな器を落として割ったことがある。1つ3万くらいするものだ。始末書を書いた。



後、、エントランスで、働いている時、団体客の大型バスが、エントランスに入ってきて、まだ、よくわかっていなかったわたしは、バスを誘導したのだが、、エントランスの屋根の高さが、場所によって少し違うのを知らずに、バスを誘導した。



すると、バスの上の部分についてるクーラーの機械があって、少しでっぱっている部分があるのだが、そこと、エントランスの屋根に着いている火災報知器がぶつかり、火災報知器が、取れ、館内全体に、「火災です。火災です。お逃げ下さい」という、自動アナウンスを流したという失敗もしたことがある。これも始末書行きだった。





当時、一緒に働いていた仲間が、若い頃スチュワーデスをやっていて、忘れ物だかなにか大事なことを忘れて、国際線の飛行機を引き帰えさせたことがあると言う失敗談を聞かせてくれた。後に別のホテルの女総支配人にその人はなるのだが。




みんな、何かしら、やらかしている。



(笑)今だから、笑える。



人間だもの。色々経験して、成長していくのよね。




あ〜、今日もお疲れ様でした。

あ~ お腹減った。

帰ったら、夕飯作ります。ほのかと自分のために。



あっ、古旦那もいる。





ほのかは今日は、ばーばと一緒にいた。
楽しく過ごせたかなぁ。




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