泥臭い弁護士が主人公

文字数 489文字

 弁護士モノ漫画やドラマ、小説はたくさん溢れてる。
 やはりどの弁護士も頭がキレるし、すぐに問題解決に導くし、裁判では新しい事実を導きだし、依頼人が欲しい言葉や理想を語る。
 しかし私の小説に登場する弁護士はそうではない。鈍臭くて、頼りなくて、もがいてる。依頼人を先導するのではなく、依頼人と一緒に汗だくになりながら伴走する、そんな人間を描いてる。
 こういう作品は本当に少ない。フィクションの弁護士はカッコ良すぎる。キレイすぎる。憧れない。傷つきながら頑張ってるその姿が美しいし共感を呼ぶ。
 例えば「アルビノ」だと、身体が弱いとか天才肌とか異形の血が……とかいうふうにフィクションでの立ち位置は固定されている。
 アルビノのリアルを描写すると、物語の進行に影響が出るし、現実感が増してしまう上に、テーマがブレてしまう。
 私はなんとかして、リアルなアルビノ、リアルな弁護士を描きたい。
 同じくセックスの描写もだ。
 特定の演出を除いて、私は創作において、リアルなセックスを描いている。
 美しくもなく、下賤というわけでもなくーー。
 等身大を描くことで、どこかホッとしてもらえると嬉しい。
 

 
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