作業所

文字数 903文字

 約2ヶ月半のニート(!?)否、無職生活を終え、7月下旬に新しいA型作業所に入った。
 もうすぐ3ヶ月が経つ。
 今までの職場に比べたら、全然働きやすい方で、作業内容もモノによるが、基本は難しくない。
 ただ、一度、挫折を味わった。つい最近の話。
 作業所で一緒に作業するメンバーは、大体固定されていて、一緒に作業してる方は優しい人なのでいつも安心して作業できている。
 事業所が特定されると困るので細かくは書けないが、とにかく単純作業とだけ記しておく。その反面、休日出勤時に割り当てられた作業は、機械の部品を扱う工程で手先の器用な人でないとなにげに難しかったりする。
 しかも一緒に作業する人が違うし、その日はたまたま苦手な感じの威圧感のある人と組まなければならなかった。
 私は手先が不器用なので、「あぁもういいよ、俺やるから」と半ば呆れられる形で部品を取り上げられ、まぁなんというか、己の無能さをその時は自覚した。
 元々、彼は繊細ではない方だしぶっきらぼうな人なので悪気はなかったんだろうと今では思う。
 しかし、当日ははじめての休日出勤だったため、いつもと勝手が絶妙な具合に違っていた。そのため、タイムカードを切り忘れたり、例の部品作業のとき、いつもは嵌めないのに皆が手袋を揃って嵌めているので私もなんとなく嵌めたり(本当は理由を誰かに訊かねばならない)、あとは部品作業のときに着けなきゃいけない指サック着けるの忘れたり……作業開始後1時間半経ってから気づいて、顔真っ赤になった。
 羞恥もあるけど……手順を教えてくれる人がいなかったからね。
 皆それだけ自分のことで精一杯だったのだろつけど、その日は半泣きで早退しちゃった。
 挫折感があった。
「社会は甘くない」って言葉がビミョ~に身に沁みた。
 能動的になれない理由は、私の愛着障害や自己愛性パーソナリティ障害も絡んでいる。
 愛着形成の不十分。
 これがまさか、仕事にも影響出るなんて……。
 ただ、いい社会経験にはなった。
 ひとつ、成長できたと思う。
 わからないことは、なぁなぁにしちゃいけないし、能力不足は素直に認めなきゃいけないし、相手の態度は別に気にしなくていい。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み