警察(刑事課)

文字数 404文字

「筆跡鑑定の結果がでました。遺書はやはり容疑者が書いたのものです。」
「持っていた自殺者は、どこかで拾ったのか?」
「いくら現場が近くでも意識不明で入院していた患者だ。自力では無理だろう。他の誰かが拾って自殺にみせかけるために利用したとか。」
「こうなると、犯人を起訴するのが難しくなりますね。」
「遺書の所持者から死後に検出されたアルコールですが、当日見舞いに来た上司が院内の売店で酒を買っています。」
「特別病室の監視カメラですが、要人でもない上、患者は意識不明ということで回してなかったようです。他のカメラにも映っていません。屋上にはカメラはありませんから、アルコールの摂取は室内か屋上と思われます。」
「注射や点滴に入れられた可能性も否定できません。」
「他殺なら屋上のスリッパはフェイクで、部屋からの転落のほうが可能性が高いだろう。」
「そうだとしても仏さんが燃えちまったから立件できるかどうか。」
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登場人物紹介

武志

自分が死んだ理由を霊になって調べる

事務計算会社営業の係長補佐

主な仕事は電話番

運転は苦手でほとんどしない

酒は飲めない

将史

武志の兄

両親の死後、家業の買取屋を継ぐ

出張買取が多く、運転は得意

鈴木係長

武志の上司

気が弱く、酒好きで、おっちょこちょいのお調子者

議員の息子

親の秘書。議員を守るためなら死をもいとわない


看護師

武志を担当していた

気が弱い

保険会社の課長

取引先の武志をとても気に入って、担当に指名

武志の勤める会社社長の中学での先輩

スリの男

公園に住み着いている

武志と将史の父

一代で財を築いた

還暦

豪華客船の旅が夢

武志と将史の母

武志の友人

病院の掃除のおばちゃん

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