公園

文字数 177文字

「こないだは、縁起でもないもの掏っちまったよ。」
「なんだい、お骨でも入ってたかい。」
「遺書だよ。財布と一緒に封筒があってな。こりゃ、かなりの札が入ってると思ったが、あけてびっくり。」
「へ~、自殺でもするつもりだったのかねえ。」
「薄気味悪くて捨てちまったがな。」
「おれは、入れ歯を掏った事がある。」
「年寄りの財布には、妙な物が入ってるからな。」
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登場人物紹介

武志

自分が死んだ理由を霊になって調べる

事務計算会社営業の係長補佐

主な仕事は電話番

運転は苦手でほとんどしない

酒は飲めない

将史

武志の兄

両親の死後、家業の買取屋を継ぐ

出張買取が多く、運転は得意

鈴木係長

武志の上司

気が弱く、酒好きで、おっちょこちょいのお調子者

議員の息子

親の秘書。議員を守るためなら死をもいとわない


看護師

武志を担当していた

気が弱い

保険会社の課長

取引先の武志をとても気に入って、担当に指名

武志の勤める会社社長の中学での先輩

スリの男

公園に住み着いている

武志と将史の父

一代で財を築いた

還暦

豪華客船の旅が夢

武志と将史の母

武志の友人

病院の掃除のおばちゃん

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