同窓会(3次会)

文字数 304文字

「あいつが自殺なんてな、今でも信じられないよ。」
「お前が、事故の記事を置いてきちまうから。」
「あれを読んで自殺するとは思わないだろ。意識が戻ったとき両親がどうなったか知りたいだろうと思ってさ。」
「でも、病人には酷だろうって、部屋をでる時にはごみ箱に捨てたはずだよな。」
「誰かが、拾って置き直したのかもよ。」
「誰だよ、余計なことをしたのは。」
「武志がいれば、もっと2次会も豪勢にできたのに。お坊ちゃまだけあって、気前だけはよかったからな。」
「しかし、あの特別室はすごかったな。」
「さすが、大病院の特別室だ。ホテルのスイートかと思ったぜ。」
「おいおい、スイートなんて泊まったこともないくせに。」
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登場人物紹介

武志

自分が死んだ理由を霊になって調べる

事務計算会社営業の係長補佐

主な仕事は電話番

運転は苦手でほとんどしない

酒は飲めない

将史

武志の兄

両親の死後、家業の買取屋を継ぐ

出張買取が多く、運転は得意

鈴木係長

武志の上司

気が弱く、酒好きで、おっちょこちょいのお調子者

議員の息子

親の秘書。議員を守るためなら死をもいとわない


看護師

武志を担当していた

気が弱い

保険会社の課長

取引先の武志をとても気に入って、担当に指名

武志の勤める会社社長の中学での先輩

スリの男

公園に住み着いている

武志と将史の父

一代で財を築いた

還暦

豪華客船の旅が夢

武志と将史の母

武志の友人

病院の掃除のおばちゃん

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