職場(営業部)

文字数 268文字

 日曜だというのに、人がいる。ご苦労なことだ。
「鈴木係長、残留らしいよ。」
 営業の先輩だ。口の軽いお調子者だ。
「電話番の武志が係長補佐になれたんだ。すぐに交替するって。」
 こいつら、人が死んだからって好き勝手いってやがる。
「係長が酒を持ってったらしいじゃない。もしかしたら、部屋に隠れてて夜中に突き落としたとか。」
 推理オタクの女子社員だ。
「ムリムリ。あいつにそんな度胸があれば、今頃、課長になってるよ。」
「それに、お化けが怖くて、寝るときも電気つけっぱなし。一緒に出張行った時なんか、一晩中明るくて寝不足になったよ。」
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登場人物紹介

武志

自分が死んだ理由を霊になって調べる

事務計算会社営業の係長補佐

主な仕事は電話番

運転は苦手でほとんどしない

酒は飲めない

将史

武志の兄

両親の死後、家業の買取屋を継ぐ

出張買取が多く、運転は得意

鈴木係長

武志の上司

気が弱く、酒好きで、おっちょこちょいのお調子者

議員の息子

親の秘書。議員を守るためなら死をもいとわない


看護師

武志を担当していた

気が弱い

保険会社の課長

取引先の武志をとても気に入って、担当に指名

武志の勤める会社社長の中学での先輩

スリの男

公園に住み着いている

武志と将史の父

一代で財を築いた

還暦

豪華客船の旅が夢

武志と将史の母

武志の友人

病院の掃除のおばちゃん

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