職場(社長室)
文字数 390文字
「鈴木君。まさか、君が関係しているんじゃないだろうね。」
「いえ、わたしは見舞いに行っただけで。」
「酒を持ってったそうじゃないか。病室で一杯やるつもりだったのか?」
「いえ、邪気払いなんですけど。うちの田舎の風習でして。本来なら清め塩を持って行くんですが、無いときには酒で代用します。が、うっかり置いて帰ってきてしまったようで。」
「すぐに、先輩の担当を決めてくれよ。だいたい、君のミスで苦労したんだからな。『手土産は、パンツーだから気をつけろ』といったのに、パンツを渡すとは呆れたやつだ。後がまがみつかるまでは今の部署においておいてやるがな。」
「いや~、まさか食べるほうのパン通だと思いませんでした。」
「幸い同伴してた彼が、自宅用にと持っていた人気の『生食パン』を、気を利かせて渡したから、ジョークだと思ってくれたんじゃないか。一緒に居たわしも、あの時ばかりは焦ったぞ。」
「いえ、わたしは見舞いに行っただけで。」
「酒を持ってったそうじゃないか。病室で一杯やるつもりだったのか?」
「いえ、邪気払いなんですけど。うちの田舎の風習でして。本来なら清め塩を持って行くんですが、無いときには酒で代用します。が、うっかり置いて帰ってきてしまったようで。」
「すぐに、先輩の担当を決めてくれよ。だいたい、君のミスで苦労したんだからな。『手土産は、パンツーだから気をつけろ』といったのに、パンツを渡すとは呆れたやつだ。後がまがみつかるまでは今の部署においておいてやるがな。」
「いや~、まさか食べるほうのパン通だと思いませんでした。」
「幸い同伴してた彼が、自宅用にと持っていた人気の『生食パン』を、気を利かせて渡したから、ジョークだと思ってくれたんじゃないか。一緒に居たわしも、あの時ばかりは焦ったぞ。」