序章

文字数 428文字

………………が死ねば…………
……

…………。

……

…………

………………音。

…………悪い魔女が死ねば……。
違う。
これは、言葉。
悪い魔女が死ねば、世界の傷は癒える。
これは言葉。

意味がある。


creation

IGNEFER:1


『意味がわかる』


そのためにお前は生まれたのだ。
creation

IGNEFER:2


『言葉には意味がある。

その意味が僕はわかる』

creation

IGNEFER:3


『「僕」は何?』


起動(おき)なさい、『イグネフェル』。
………………!!!
creation

IGNEFER:4


『僕は、自分が何かわからない』



忘却の彼方。

地球(ガイア)は人類を生み出して、四つの星に送り込んだ。


第一の星はピション。

第二の星はギホン。

第三の星はチグリス。

第四の星はユーフラテス。


大いなる〈災厄〉によって星間通信手段を失い孤立した人類は、人格を持つ存在として地球(ガイア)について語り継ぐ。

地球は信仰の対象となったのだ。

ここは第一の星ピション。

そして、これは神なき世界の物語。

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登場人物紹介

イグネフェル

本作主人公の紋様兵器。魔女を討伐するべく旅に出る。

涙を流す機能がない。

ヴィオレンタ

本作のヒロイン。

セレナル

『世界の涙の魔女』。

30年前の器継承戦争によって魔女の地位を継いだ。

ミクリラ

30年前に名を上げた英雄オーレリアの孫娘。

ナーシュ

イグネフェルの創り主。

30年前の器継承戦争で息子イグネフェルを失い、自身は顔面を奪われた。

ヴィゼリー

西の浮遊要塞の司令官。生ける紋様兵器。

リーセリー

ヴィゼリーが連れている紋様兵器。

オーレリア

30年前の器継承戦争の英雄。ミクリラの祖父。

アグア

東の浮遊要塞の司令官。

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