13

文字数 355文字



待ち合わせに突然の雨
用意のいいあなたは
傘をいつも準備してるから
二人寄り添って歩く
その距離感はハタからみたら
きっと仲の良いペアに見える
でも誰かから見えないところで
あの人からの心の距離と
自分からの心の距離が
同じかどうかなんてわからない
ましてやその向いてる方が
同じとも限らない事を
お互い知る由もない
見えるものが全てと
思い込んでしまう
その視野の狭さに
いつも後悔してしまうのに
またどこかで同じ繰り返し
そして裏切られたと
急いで結論を出してしまう
僕らは思っているよりも
案外知らないことの方が多い
だから真新しいことには
たとえ嘘が紛れていても
自分の信じてる人の言葉だと
正解というレッテルを
無防備に貼り巡らしてしまう
頑なな心を解きほぐすように
雨は静かに二人の隙間を縫って
境界線を教えてくれた
今はまだ同じ傘の下で
あの人と歩めることを
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み