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文字数 288文字



本当は夜型の人だから
朝の6時なんかはまだ
ベッドの中から出たくない
部屋の温度も布団の温度も
ちょうど良いから
目覚ましなんかに贖いたい
太陽が嫌いなわけじゃない
でも僕は落ちこぼれの側だから
なんでも見えてしまう明るさに
誰かと比べてしまって
上げなくて良いギアひとつあげて
頑張り続けている自分が嫌いだし
同じように頑張ってる人の
無理してる後ろ姿も見たくない
なかなかそんなことができないから
夜自分だけのスポットの下で
何も考えない時間に包まれたい
でもまた明日 日が登り
ぼくはまた眠い目をこすりながら
春の日差しに無理矢理に
背中を押されて
背伸びしあいながら
誰かと張り合って
偽りの満足を互いに分かち合う
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