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文字数 307文字



確かにそこにあの日にはあったのに
今はここには抜け殻すらない
そう言ったものをたくさん
気づかずに見送ってきた
友達と交わした些細な約束から
2度と手に入らないあの人の温もり
思い出すならまだいいけれど
誰か伝いに気付かされる事もある
手に入れるときには
心の痛みを伴うものもあったはずなのに
それまでの過程には
時間と情熱を限りなくかけてきたのに
手に入れてしまった末路
振り返ることすら忘れてしまう
僕がこの先消えてしまえば
永遠に誰の記憶にも残らず
その僕はどっち側の存在なのだろう
誰もが立てるはずの場所
だけど誰からも遠い場所
他の誰かからのどうでもいいモノでもいい
君だけの中に僅かにあるのなら
色んなモノを見送ったけど
僕の唯一のわがままなこと
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