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文字数 315文字
出会いと別れとのうつろいのなかに
僕らはいつも取り残されて
時間の流れに身を任す
小さなコミュニティの中に
全てがあったあの頃
楽しさと気付こうとしない不安と
入り混じっていたのに
なるべく遠ざけた場所で
ふざけ合って見ぬふりしていた
それぞれの道はもう
少しずつ開けてたのに
サヨナラを言うことを
恥ずかしさと寂しさが邪魔をして
ここにいることを選んだ君と
外へ出ていくことを決めたあいつと
中途半端な場所で
生きることを選んだ僕と
思いは変わらずにあったのに
交わらない道を選んでいたと
知るのは後何年も先の事だから
また会えるよねと真剣に
約束を交わして風に託した
その場所はもう今は無い
少しずつ思い出の場所も
消えてなくなっていく
交わした約束と共に
消えてなくなっていく