第26話
文字数 432文字
テーブルクロスは肩から下でぐるぐる巻かれており、
顔はひょこっと出た状態だったので、周りの様子は伺うことができた。
そいつはあちしを肩に乗せたまま、城の中を歩く。
(……多分逃げ出せないことはないでしが、
ボスのところに連れて行ってくれるっていうんなら、
大人しくしていた方がよさそうでしね……。
……。
いきなり襲い掛かってきたから、それどころじゃなかったでしが、
こいつも多分城を襲ったやつの1人でし……。
歳は……あちしより上っぽい感じでしね……。
……ぼっちゃんと同じくらいでしかね……。
……まあどうでもいいでしが……)