第19話
文字数 913文字
あちしは再び湖に目をやった。
(凶暴そうな大きな魚がいるでし……。
まあ魚ぐらいは多分平気でしが、問題は、湖の水でしね……。
これは多分、”聖なる水”でし……。
触ってしまうと、悪魔の体では、多分痺れて大変なことになるでし……。
潜っていくのは不可能でしね……。
特に水を抜く方法があるわけでもなさそうだし……。
これは、魔法で剣に直接働きかけて、
剣の方からあちしの手元に来てもらうしかないでしね……。
まあ多分、一筋縄ではいかないとおもうでしが……)
あちしが呪文を唱え、剣に働きかけると、
その魔法に反応するように、
魔法で作られたらしきガーディアンが現れた。
ガーディアンの雷攻撃を、すんでのところでかわす。
あちしはガーディアンをサーチすると弱点を発見した。
だけど……。
おろおろしているうちに、
あちしは不覚にもズバッとガーディアンの攻撃を受け、
湖に触れてしまった。
あちしはガーディアンに火の魔法をぶつけると、その隙に湖から這い上がった。
……だけど……。
ガーディアンがソードをかまえ
地面に倒れているあちしを再び攻撃しようとする。
ところがガーディアンの攻撃は、バチッと弾かれ、
あちしが攻撃を受けることはなかった。