第15話
文字数 474文字
ずっと毛玉モンスターと呼ぶのもあれなので、あちしは勝手に”フワフワ”と呼ぶことにした。
フワフワはどうやら、ここの洞窟に住み着いているらしく、構造などに詳しそうだ。
怪我をしているフワフワを肩に乗せると、
あちしたちは魔剣が眠っている場所、地底の奥深く、
下の方、下の方へと向かって行くことになった。
しばらくそんな感じでパタパタと飛んで地底に潜っていると、
辺りが氷の世界になってきた。
フワフワが言う場所は、少し通路が狭かったので、
翼が少し痛むこともあり、
あちしはしばらく歩いてそこを進むことにした。
調子に乗ってぴょんぴょんはねるように氷を渡っていると、
つるっとすべってしまい、ぺちゃっとこけた。
肩の上のフワフワがぽてっと落ち、ころころと転がる。