第28話
文字数 1,154文字
あちしはボスと呼ばれるヴァンパイアと戦うことになった。
……だけど魔法は全然効かず、魔法剣での攻撃も、魔アイテムの攻撃もすべて跳ね返された。
あちしは、敵の魔法攻撃を何度か食らうと、
あっさりと倒れて動けなくなった。
ボスの手には、ぼっちゃんの部屋に飾ってあった剣があった。
剣の周りに、黒く邪悪なオーラを感じる。
これは、神殺しの剣だ。
どういうことだか分かるか?
魔神の一族であるルシフェルも殺せるということだ。
最終的には私が手を下そうかと思っていたが、ちょうどいい。
お前に、やってもらうことにするよ。
その方が楽しめそうだ。ククク
ボスの瞳が怪しく光る。
あちしはとっさに目をつぶって、ワンピースの袖でガードする。
ボスが謎の呪文を唱える。
あちしは石化や呪いを解く、本来のあちしでは取り扱うことのできない、
最高ランクの呪文を唱えた。
魔剣があちしの声に反応して、パァッーと光り出した。
魔剣はあちしを黒いもやで覆うと、
その後石化したぼっちゃんを包み込み、ぼっちゃんの石化と弱体化の呪いを解いた。
あちしはその場にぱたっと倒れる……。
ぼっちゃんがすぐにあちしの元に瞬間移動してくると、
あちしの傷をさっと治してくれた。