第2話
文字数 394文字
あちしことミトルは、魔界の王子ルシフェル様のつきびと。
王子は魔剣集めが趣味で、人間界で発掘してきては、部屋に飾ってるんでし。
ちなみにあちし、王子のことはぼっちゃんと呼んでるでし。
理由は、あちしのおじいちゃんがそう呼んでたでしから。
あちしもぼっちゃんも、別に人間界をどうこうしようなんて思ってないのに、
たまに誤解した天使や人間たちに邪魔されるでし。
そして同じく魔剣を欲しがる悪魔にも、たびたび遭遇するでし。
だけどやっぱりぼっちゃんの向かうところ敵なし!
剣はどんどんぼっちゃんの部屋に飾られていくでし!
ぼっちゃんは”魔剣カタログ”をぺらぺらとめくった。
”魔剣カタログ”というのは、
人間界で封印されたり、行方不明になったという伝説の魔剣達が載ってる本で、
あちし達は、そこで気になる魔剣を探して、魔界から人間界に旅立ってるでし。