第27話

文字数 601文字

玉座に、”ボス”と呼ばれるそのヴァンパイアは、偉そうに座っていた。


周りには、何人か強そうなヴァンパイアも立っている。




そしてそこには、石化したぼっちゃんの姿が……


(……。


ぼっちゃん……)

くくく……ルシフェルを助けにきたのか……。


まだ幼い子供だというのに、わが城にたった一人で乗り込んでくるとは。


そんなに主が大切か?

玉座に偉そうに座る男ヴァンパイアがあちしに声をかけてきた。


(……あいつ、城を襲ったやつでし……。


ボス自ら城に乗り込んできたでしか……)

……。


ぼっちゃんを返すでし


なんでここにいるのかは知らないでしが……

ルシフェルは、石化して動けはしないが、実は意識を失ってはいない。



ヴァンパイア王国が大きくなり、


魔界がのっとられていくのをみせられたら、くやしいかと思い、



わざとそこにいてもらっているのだ

な……

そして命をはって守った子供も、


ヴァンパイアになっていくのをみせられるのは、悔しかろう……?

ぼっちゃんに話しかけるヴァンパイア。


……いやなやつらでし、絶対倒すでし!!

あちしはバリッ!と捕えられていたテーブルクロスをちぎると、


戦闘態勢に入った。

はははっ


急に大人しくなったと思ったら、やっぱりそうだったんだ

あちしを捕えたヴァンパイアが言う。

ふん。わざと捕まったに決まってるでし。


ボスのところまで案内ありがとうでし

ふふふ……元気だな。


たった一人で城に向かってきたお前に、敬意を表して私一人でお相手するとしよう

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ミトル

ルシフェル

ふわふわ

ヴァンパイア

ヴァンパイア2

ヴァンパイア3

その他人物

その他人物

その他人物



↓以下ネタバレあり表情など。


読む前に見ない方がいいかもしれません。

ミトル

ミトル

11

12

10

ヴァンパイア1


獣型ヴァンパイア

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色