第29話
文字数 582文字
今度はぼっちゃんがヴァンパイア達と戦うことに。
あちしは、怪我は回復してもらったが、
ヴァンパイアの呪いや魂が魔剣に囚われたままなので
うまく体を動かすことができない。
ボスを守ろうと、ぼっちゃんの前に立ちはだかる2人の近衛兵。
しかし呪いのかかっていないぼっちゃんは強く、
2人の近衛兵をあっというまに倒した。
ぼっちゃんが今度は、
”ボス”と”あちしを捕えた奴”の2人と戦う。
2人は謎の幻術や神殺しの剣などで向かってきた。
ボスの体が分身し、増えていく。
ぼっちゃんは、分身にひるむことなく飛び込む。
片っ端から猛スピードでボスを攻撃しまくるが、
どれも幻影だったのか、手ごたえがない。
あちしは敵の気配を探る……。
ぼっちゃんが、ふっと笑った。
ぼっちゃんは幻術使いのいる鏡を素早く叩き割った。
そして幻影の消えたボスに向かって一気に攻め込むと、神殺しの剣もバキッ!と折った。
周りにいたヴァンパイア達が、驚きの声をあげる。
ぼっちゃんの攻撃に、しばらくボスと一緒に戦っていた奴らもがんばっていたが、耐えきれず、
床にパタッと倒れた。
そしてガクッと膝を付くボス。
あちしの意識はそこでぶっつりと途切れた。