第9話
文字数 507文字
あちしは魔水晶を取り出すと、ぼっちゃんの様子を映し出した。
そこには完全に石化してしまったぼっちゃんの姿があり、
さっきの3人に城の方に運ばれていく途中だった。
(なんでぼっちゃんを運んでるでしか……?
なにかたくらんでるんでしかね……
でも今助けに行ったところで、
あちしも石化して終わりでしね……
あちしを追ってこないのは……きっと完全になめられているから……
あちしだって悪魔の端くれなのに……情けないでし。
ぼっちゃんも城の者も石化して、あちし一人で戦えるでしか……。
ぼっちゃんを……助けられるでしか……)
そこにふと魔剣カタログがあちしの目に入った。
あちしは本をぺらぺらとめくる。