サスペンス・ホラー60.花嫁

文字数 136文字


帰省した実家の扉を開けると、そこは大正時代の東京だった。目の前を通り過ぎる美しい花嫁の姿を、俺はスマホで写真に収めた。
「あなたは帰りなさい」 シャッター音に気付いた花嫁に睨まれて、俺は家の中に戻った。
そのとき撮った写真が今、関東大震災で亡くなった叔祖母の遺影になっている。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み