サスペンス・ホラー37.寒椿

文字数 135文字


耳が切れそうな寒い朝、私は雪深い道を歩いていた。
貧しい家で親から虐待されて育ち、大人になると男に騙されて借金まみれ。
疲れたの。私、疲れたの。
道端に一輪の真っ赤な椿が咲いていた。この寒さの中で頑張ったね、偉いわね。
椿の花が雪の上にポツンと落ちた。椿の花は私の顔をしていた。
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