サスペンス・ホラー63.きのこ

文字数 135文字


墓参りに行ったら、墓石の裏で珍しいきのこを見つけた。肉厚なカサから舞う胞子が、まるで水滴のようにきらきらと輝いている。
手を伸ばしてカサの裏を触ると、指先に鋭い痛みを感じた。カサをめくると、裏には血まみれの歯がびっしりと生えていた。
僕の指は食いちぎられて、短くなっていた。
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