サスペンス・ホラー25.巣箱

文字数 136文字


雨風に打たれる野鳥を気の毒に思い、盲目の老人は庭の木に巣箱をかけた。巣箱にはいつも鳥が群れ、歌声のようなさえずりに老人は満足していたが、鳥たちは何かお礼をしたいと思っていたらしい。
老人が死んで、木から下ろされた巣箱には、ほじくり出された人間の眼球がゴロゴロと転がっていた。
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