一文小説集「サラリーマン」等三篇

文字数 157文字

「サラリーマン」

 その中年サラリーマンは、私がバイトしているコンビニのイートインコーナーで、毎晩詩を書いている。

**********

「光」

 夜道で捨て猫を拾った若いお坊さんの禿頭が、暗闇の中で、ぼんやりと発光し始める。

**********

「胸」

 胸を病んでいる少女が作ったその雪だるまは、胸の部分から溶けていった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み