一文小説集「新月」等三篇

文字数 147文字

「新月」

 水平線の下で、空に昇るのを恥ずかしがっている新月に、一頭の老いた鯨がウィンクをした。

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「雨」

 てるてる坊主の人権について規定した法案が可決された日、議会場の外では雨が降っていた。

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「青い光」

 宇宙の暗闇に、チキュウモドキの青い光が点々と輝いている。
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