一文小説集「音」等三篇

文字数 158文字

「音」

 冬の夜、雪だるまがヘッドフォンで、かき氷器の音をじっと聴いている。

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「悪霊」

 高架下の壁に書かれた「悪霊が出るぞ」という落書きの「悪」の字に、ある日「×」が上から書き足されている。

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「光」

 星の光がすべてコンピューターが発する光に置き換わった夜、男は自らの電源を落とした。
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